土佐24万石を襲封した山内一豊によって創建されて以来、約400年余りの歴史を有する全国で唯一の天守閣と本丸御殿が残る南海の名城。現在、古天守を持つ城は、全国にわずか12城しか残っていない。高知城天守はその中の一つとして初期の古い様式を今に伝えており、国の重要文化財に指定されている。天守の上重、下重の計4個の青銅製で美しい鯱（しゃちほこ）にも注目したい。懐徳館は城内に建てられた御殿の一つである。城主が平時居住するためのものではなく、正規の対面所としてつくられたもの。